少し見づらいですが、先日発注のあった海外輸出用のカバーオール裁断型入れです。
3色 6サイズ 約230着
裁断の分かる方でした、通常に考えると6サイズ6型入れで済めば簡単です。
しかし表地1.2.3.4とスレキ・芯、その上3色生地が全て違うので幅がバラバラ
生地(1~4)4×6サイズ×3色=72型 スレキ6サイズ×巾2つ=12型 最低でも84型入れ
用尺は中心サイズにロス3%しか余裕を見て頂けなかったプラス極端に長いパーツが入るので平均して2型入れ
合計168型入れになります。
CADでもっと多くの型入れすれば用尺が詰まります。しかし上手な差し込み型入れで解消できます。
これも裁断士の腕の見せ所です。
CADでは出来ない裁ち落とし(40号を40着取ったあとで36号に20着裁断し直す)や1パーツを複数サイズ入れて落とすなど
これは大変ですがパズルの組み合わせのように上手くいくと、とてもやりがいのある仕事です。
私の周り限りでは、型入れして裁断の出来る裁断士の年齢も平均70歳近くなっていると思います。
私の中では、裁断型入れはもっとも楽しい仕事の1つです。